手塚治虫の原作が大好きで何度も読んでいたのだが、それを映像化するというので
びっくりするというか笑ってしまった。無理やんね、普通。
だって、戦国時代(と思われる)に妖怪に身体の部分をほとんど全部取られた百鬼丸が、
拾ってもらった人に身体作ってもらうんだけどさ、確か木で作ってたと思うのよ、原作は。
木の人間をどうやって映像化?って素で不思議やったし、どろろって原作では子どもやのに
柴咲コウがやるっていうし、それにあまた出てくる魑魅魍魎もどうするんだ、みたいな。
どう映像化するのか、その一点だけが私の関心事で、でもまあ妻夫木くんだし、
観てもいいかな、と思って映画館まで。私はもともとB級映画が好きなのだ。
「SHINOBI」と同じ匂いがぷんぷんしてたけど、まあいいや、と思って。
いやーB級でしたね。しかしこれがけっこう面白かった。「SHINOBI」ははじけきってない
何か中途半端な感じやったけど、こっちはけっこう吹っ切れてるというか、
もちろんギャグにする気はさらさらないんだろうけど、なんか笑えるというか、
そういう意味で楽しめたな。
驚くほど原作に忠実。妖怪も中途半端で画面浮きまくりのCG技術で、
でも原作の妖怪っぽく仕上げてたな。しかし、ちゃちかったなー。おもろい。
百鬼丸の身体の作り方はちょっと違って、謎の「エレキテル」が出てきて笑えたけど、
さすがに木で作ってああなりましたとは言わなかったのが逆に良かったし、
舞台も、戦国時代にせずに未来の設定にして架空の国を作り上げてくれたので、
「ラストサムライ」みたいに「日本に南国の木が生えてる」とかつっこむ必要もなくて、
世界観の構築には成功しているように見えた。
広々としたニュージーランドは映像的に映えるしね。
で、この物語って妖怪を倒していって身体を取り戻すお話だけど、
息子を魔物に売り渡して権力を得た父と、その息子との関係を描くことが軸になってて、
それを前面に押し出してきたのが良かったです。後半は明らかに父がターゲットだったし、
父と対決せざるを得なくなった息子の悩みも描き出してて。
テーマを絞り込んだので、話がぼやけなくて良かった、けど
おかげさまで中井貴一はあんな謎の人物になってしまったわけだけどさ・・・。
あの特殊メイクで名演されてもちょっと面白いんだけど・・・。
妻夫木くんはちょっと新境地でしょうか。寡黙で複雑な役をこなしてました。
柴咲コウも良かったんだけど、原作が子どもだったことに引きずられてしまったのか、
えらい張り切ったうざい人になってしまって、ちょっと痛かったかも。
芸達者が災いしちゃったかな。
そしてこの二人はニュージーランドで仲良く過ごしたんだろうな、とか思ってしまって
そこが冷静に見れない私でした。むむ。なんだかなあ。
あと、瑛太もちょっと気の毒やった。演出的に・・。
瑛太と妻夫木聡って、顔は似てないのに兄弟っぽいなあ。どうでもいいけど。
2007年02月22日
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どろろ
Excerpt: {/star/}{/star/}{/star/}{/star/}{/star/} 2007 監督:塩田明彦 アクション監督:チン・シウトン 出演:妻夫木聡/柴咲コウ/瑛太/原田美枝子/杉本哲太...
Weblog: □■Honey March■□
Tracked: 2007-03-04 21:55
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映画を観る女。改訂版 様
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