- スタジオジブリ・プロデュース 「ゲド戦記歌集」
- アーチスト: 手嶌葵
- 価格: ¥ 2,100
- 発売日: 2006/07/12
- 売上ランキング: 127
- おすすめ度

どこかの掲示板でけちょんけちょんにけなされていて、
私の溢れんばかりの期待は観る前から既にしぼんでいた。
やっぱり二世はダメなのか・・・。しかし、トップが替わっても、
ジブリのスタッフは健在なのだから、そこまでけなされるほどの
ひどい仕事をしてるとも思えない。不思議だ。なんて思いながら、
この騒ぎを眺めていた。
さて、期待がすっかりすぼんだ状態で見に行くと、
なんてことはない。別に、ひどくないやん。私は充分楽しめた。
星5つはつかないけど、3つは軽くつく。くらい。
ジブリの作品としてはそりゃ物足りないし、ゲド戦記の原作を読んだ人も
あーあって感じなんだろうけど、そういう、この映画についているお飾りを
全部払拭して素直に観て、星3つくらい。
そこまでけなすほどのことじゃない、よね。
多分、ダメな原因は脚本にある。
お父さんの宮崎駿が、「素直な表現」だと評していたような気がするけど、
よくも悪くも、素直な脚本。
大筋のストーリーはとてもシンプルでわかりやすい。父を殺したアレン王子が、
ゲドと旅に出て、少しずつ癒されていく。悪役もわかりやすく配されていて、
(ま、この悪役がタイムボカンシリーズを思い出させるほほえましいものだったことは、
ちょっとあとで突っ込むネタになってしまったが)大筋は何もややこしくない。
むしろ「ハウル・・・」より断然わかりやすいといってよい。
しかし、わかりやすすぎた。大筋がわかればいいってもんでは、ない。
父を殺してしまったアレン王子。影に追われているアレン。
アレンが抱える闇は本当に深い。なのにそれを言葉で描こうとしすぎた。
影が追ってくる、という設定も、「心の闇」なんて簡単な言葉で片付けずに、
ドラマでもって、深く掘り下げるべきだったと思う。
アレンという人物、ゲド戦記の原作上ではなくてこの映画でのアレンという人を、
もっともっと掘り下げて描けていたなら、この映画独自の視点での
ゲド戦記が完成していたと思う。そこは、非常に惜しい。
そこが描ききれてないから、父殺しも意味がわからないし、
ただの、弱い青年にしか、見えない。彼が抱える闇の深さを描くべきだった。もっと。
岡田准一の声も悪くなかったのにな、案外。
と、言葉で全てを表現しすぎる。「命を大切に」なんて、いちいち言われなくても、
私たちは充分知ってる。それを、いかにドラマで伝えるか。
物語というのはそういうものだ。
ドラマがあって、主人公達が肌で学んだことを、私たちも学ぶのだ。
淡々と、すごくわかりやすいストーリーを展開しておいて、
いきなり「命を大切に」なんて声を大にして言われたら、
そりゃ説得力もないし、伝わらないだろう。
だから安っぽい道徳ドラマみたいになっちまうのだ。
あと、竜とこの世界とのかかわりがもっと描かれてたら、ラストがこんなに唐突で
ご都合主義にはならなかっただろう。突然出てくる「本当の名前」、の意味とか。
あと、アレンはいきなり立ち直りすぎやし、あれだけアレンを嫌ってたテルーが
いきなり彼を受け入れるのも解せない。
ま、細かいところはたくさん言いたいことがあるけどね。
浅くて平坦な脚本だった。もっと深く書き込んで描きこんでほしかった。
描きたいこと、方向性はなんとなくわかるし、それはとても素直で、いい意味で素直で、
ストレートで、いいものだと思う。あとは、どう伝えるか、だけだと思う。
恐ろしくえらそうだけど、そんなことを思った。
でも脚本以外に文句はない。今までのジブリとは違った画面が多かったが、
その絵画調の背景も私は綺麗だと思ったし、時折見せるアレンの表情は嫌いだったが、
闇がそうさせるのであれば、それはまた彼の人間性として興味深いし、
声優たちも主役二人含めて、よかったと思うし。田中裕子は、最高よなあ。
テルー役の人の声はよくあってた。演技力はまあ、あんなもんだろ。
なんだかんだ言って酷評だけど、私、好きだったな、この映画。
良い意味で素直だと思った。まっすぐなつくりだと思った。それに好感が持てたから。
でも、やっぱり宮崎駿は天才だったなあ、とそこは改めて思わざるを得ない。
仕方ない。でもジブリはこれで終わりではないと思うし、
私はファンを辞めるつもりはない。
父とは違う、素直なアプローチで、これからも作っていったらいいんじゃないかなあ。
「テルーの歌」はじめ、挿入歌、主題歌はむちゃくちゃ良かった。
思わず歌集を買いました。



確かに素直でしたね。まっすぐでね。
天才的なタイプでないのはよくよくわかりました。けど、天才じゃないとダメだなんて思わないしね。
言いたいことはあるけど、でもこれはこれで完成してる。ひとつの完成形として、なしだとは思えない。いいたいことはあるけれど(笑)
これからの発展とか、展開とか、気になる人です。
ううーん、人事なのになんでこんなに楽しみなんだ。
私もけっこう好きでした。そう、別に天才じゃなくても、いい作品は作れるのでしょう。お父さんとは方向性が違うだけだと思います。
私も実は次回作を楽しみにしてます。きっと、脚本はもっと練ってくれるでしょう(笑)
歌集もかなりいいですよ、これ。月並みな表現だけど、癒されます。
でも、たぶん本当にやられたのは別の歌みたいなので、丁度ぼくもこのCD(歌集)を買おうと思っていました。
ゲド戦記ファンのぼくですが、この作品、「ゲド」の名前さえなければ、決して悪いものでないと思っています。ただ「ゲド」という名前と原作が、ね。
ざれこさん同様、オリジナルな一本の映画として評価されるべき作品かな・・という感想を書こうと思って、はや一ケ月です。
歌、いいですよね。
「ゲド戦記」、ずいぶん評判悪いですね。
私としてもざれこさんと同じように「そんなに悪くないじゃん」という印象です。
「ハウル」よりはシンプルというかストレートでわかりやすいし。
どの人の感想を読んでも「イマイチだ」とか「期待したぶんガッカリ」だとかいうものばかりで
なんとなくさみしい(?)感じがしていたんですけど、やっぱり「そんなに悪くなかった」ですよね?これって少数意見なんでしょうか?
私は原作も好きだけどこちらもこちらでけっこう好きでした。
父は前回の「ハウル」の、“ザ・抽象的”な印象が強かったせいか、「駿より良いじゃないか」と言っていました(^−^;(それはさすがにちょっと言い過ぎかとは思いますが)
レンタルしたらもう一度観ようと思っています。
やられたのはエンディングの「時の歌」ですかねえ。あれもいい曲でした。歌集、毎晩聞いてますよ私。本当にいい声でいい曲たちです。そういや久石穣じゃないんですよね、今回は。でもいい音を選んできますね、監督。そこは素直に買います。
「ゲド戦記」ファンは複雑なんでしょうね。原作、知り合いが貸してくれようとしましたが、やな予感がして断りましたが(笑)読まずに読んで正解かな、私は。
ふぇるまーたさん
そう、そんなに悪くなかったですよね。「ハウル」よりよっぽどわかりやすいし。ハウルは確かに「ザ・抽象的」(笑)、うちの母もわからんと怒ってましたし、母も多分ゲド戦記はわかりやすくてよいとか言いそうです・・・。
いきなりごめんなさい。
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いきなりすみませんでした。