2006年09月04日

モンスター

モンスター 通常版
モンスター 通常版
  • アーチスト: シャーリーズ・セロン
  • 価格: ¥ 3,990
  • 発売日: 2005/05/28
  • 売上ランキング: 17640
  • おすすめ度 4.5


シャーリーズ・セロンの映画ってそういや初めてみるんだけど、
この人、本当はどんな顔だっけ?かなり綺麗な人だったよね・・。
本来の顔がもう全くわからないんですけど。すごい変貌ぶり。
最近のアカデミー主演女優賞って、なんか、化ける人が獲る
傾向があるじゃないですか。
つけ鼻のニコール・キッドマン、男になりきったヒラリー・スワンク、
太りまくったレニー・ゼルヴィガーは受賞は逃したけど。
その中でも断然の変身ぶりなのが、今回のシャーリーズ・セロン。
肌も汚くして、眉毛を剃って、13キロも太って、歯並びまで変えてる。
美人女優の影は全くなし。でもね、いくら見た目を変えたからって
演技が伴っていなければ痛いだけやけど、違うんだよなあ。
これは演技なのか?と疑うくらい、別人。
死刑囚の殺人鬼がまさにのりうつったみたいになっていた。
それだけでもう、ずっと鳥肌が立ちっぱなし、そんな映画だ。

親に虐待され、小さい頃から生活の糧に娼婦をやっていたアイリーン、
ある日レズビアンの女性セルビーから好意を示され、彼女を愛するようになり、
もちろん周囲には認められないから、二人で暮らし始める。
そのころアイリーンは売春の時に殺されかけ、その男を殺してしまう。
そして二人の生活がはじまり、まっとうな仕事に就こうと思っても就けず、
手を怪我しているセルビーは働けないが、結局アイリーンに甘えるようになり、
そしてアイリーンは、殺人を繰り返して、車や金を奪っていく・・。

ずっと底辺でいたアイリーン、愛することを全く知らなかった彼女に
大切な人ができた時、彼女はその人のために躊躇なく人を殺すモンスターになった。
でもあれはアイリーン自身の、世間への復讐でもあったと思う。
アイリーンはどんな男でも殺してるわけではない。普通に純情そうな男は殺さないし、
自分なりの基準でひどいと思った男を殺してる。
今までひどいことをしてきた世の中に対しての復讐。良心の呵責に苛まれつつも、
彼女はその怒りを我慢できなかった。そんな憤りまで感じて、心が痛かった。

彼女が愛した女、セルビーはでも、かわいいけれど狡い女で、そんな女のために
必死になっているアイリーンがまた痛々しくて、目をそむけたくなる。
そんな狡い女を演じたクリスティーナ・リッチ、主役の演技に食われていたけど、
彼女もすごい存在感だった。唇をゆがめて、とても狡い笑い方をするのだ。
この人「バッファロー‘66」の時はすごい純粋でかわいかったから、
元々こういう表情をする人じゃないと思うんだけど。女のずるさがすごい出てて、
すごい嫌な感じになっていた。ほとんどこの2人しか出ていない映画で、
これだけの緊迫感が出せたのだから、すごいことだと思う。

ラストもつらいが、それでも罵詈雑言を浴びせてスクリーンから去っていく
アイリーンは、痛々しくもかっこよかった。
駄目な男達を殺しまくった彼女も、不謹慎だけどカッコイイと思ってしまったのは、
私が女だからかもしれない。
大事な人と生きるためだけに人を殺した彼女。人が一人生きていくには
ここまでの犠牲が必要なのか、善悪とは何か。そんなことを重く考えさせられる。
後味のいい映画では決してないけれども、心にひっかかる映画ではあった。
posted by ざれこ at 23:58| Comment(2) | TrackBack(1) | タイトル別−ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画ブログつながりで訪問させていただきました。
この映画はズッシリとしてますが、面白く観ることができました。
TBをお許しください。

時々覗かせていただきます。
Posted by kaoru1107 at 2006年09月07日 13:10
kaoru1107さん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね、本当に重い映画でしたが、私もあっというまに観終わってしまって、すごくのめりこみました。久々にこんな手ごたえ、でした。
またいつでも来てくださいね。嬉しいです。
Posted by ざれこ at 2006年09月07日 22:45
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

重量感あるラブストーリー:「モンスター」
Excerpt: シャーリーズ・セロンの強烈な役づくりに圧倒されるこの映画、ようやくDVD鑑賞です。 感動しました。 モンスター 通常版 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2005/05/28 メディア: DVD ..
Weblog: 皇帝のいない三月
Tracked: 2006-09-07 13:12
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。