2006年03月10日

69 sixty nine

69 sixty nine


69 sixty nine
  • スタジオ: 東映


  • 価格: ¥ 3,990


  • 発売日: 2004/12/21


  • 売上ランキング: 7,390


  • おすすめ度 4.26




いきなりCREAMである。オープニングがCREAMで始まる。渋い。
私は洋楽はジャズとかファンクとかいう偏ったジャンルしか聞かないので、
洋楽のロック系はどれも同じに聞こえてしまうが、彼氏が洋楽ロック系が好きなため
最近いくつか聞かされている。で、クラプトンがやっていたこの伝説のバンドCREAMと
ツェッペリンだけは聞き分けられるようになった。どっちも渋カッコイイ。
で、彼らの曲が巷で流れていた?渋い時代、1969年。
その年の佐世保を舞台にした青春映画が、この映画「69」。

主人公はそのCREAMのコピーバンドでドラムをたたきつつ、あほなことばかりしてる
高校3年生のケン。当時一世を風靡したアダモに似ているからそう呼ばれている友達と
集うようになり、そして憧れの女子高生レディ・ジェーンにもてたい一心で、
当時流行っていたバリケード封鎖、フェスティバルなんかをやってのけてしまう。
その彼らの青春を、ポップな映像と妄想うごめくポップな脚本でスタイリッシュに描く。



村上龍原作とは思えないくらいこれがべらぼうに面白い。大笑い連発。
これはクドカンの力なのか村上龍原作が持つ力なのか、それとも両方なのか、
今回原作を読んでいないのでまだよくわからないんだけど。
女のことしか考えてないアホな高校生集団のやることなすこと、大笑いである。
権力の権化の先生どももわかりやすく出てきて(嶋田久作最高やわ)、
しかし彼らを代表する権力に刃向かえ!というんでもなく、
ただ女にもてたい、一発すごいことをやってみたい、
それだけの衝動で動いてる彼らの無限のエネルギーがどっとこっちにも押し寄せてきて、
観るだけでこちらもパワー全開になる、幸せ映画である。



先述のCREAM、11PMのテーマ、「オーチンチン」なる名曲(いいところで鳴った!)など、
その時代を示す懐かしの音楽が次々流れ、同世代にはたまらないだろうなと思う。
奥村チヨそっくりのアルファロメオの女(井川遥いいわ??)との妄想や、
ロックのフェスティバルの映像とか、色鮮やかな原色画面とともに
69年が見事に再現される。



佐世保の街も独特の舞台だ。私は長崎に1年住んだことがあるが、長崎というのは、
日本であって日本らしくない。ま、出島があったし当然かも知れないんだけど、
空気がね、なんか日本のじめっとした感じとは違う。そして特に佐世保は、
米軍基地がある関係で、美味しいハンバーガーが売ってたり、更にその傾向がきつい。
その独特の空気がよくわかるような映画だった。でも、みんなは強烈な長崎弁。
ポップな映像に長崎弁。また、耳のいい役者が多いのか、1年住んだ私でも
違和感のない長崎弁をみんな喋っていて、そのギャップも面白い。
長崎独特の急傾斜の坂道は佐世保でももちろんあり、
ケンはそこを登ったり下ったりしていて、それも笑いを生み出している。



当時の佐世保の空気、そして若いエネルギーをひたすら吸収する映画だ。
ストーリーは、村上龍の自伝的内容というのもあり、いくつかのテーマに分かれて
散漫になってしまった印象があったが、いろんな強烈な出来事を列挙して、
「これが俺の69年だ!」と言いきってしまえば、それでいっか、って映画でもある。



役者が皆いいですね。妻夫木くんはただのいい男じゃなくて、
やっぱり器用な俳優さんだなと改めて思った。
どの映画でもドラマでも、微妙に雰囲気を変えてきてて、全部同じ空気じゃないんだけど、
でもどれも自然に演じられてる感じだ。
こういう趣味のいい映画に今後もがんがん出て欲しいなー。
オダギリジョーと妻夫木くんは、ワタシ的には要プッシュの若手ですよ。
つうかカッコイイし(←結局顔かよ)
で、安藤政信。つうかこの時この人20代後半くらいじゃ?
高校生に見えるってどういうことよ。
この人の上手さはかなりのレベルだし、とにかく安心して観れる主役2人。
脇を固める、どっちかってえと冴えない友達達もいいしね。(う○こ中村最高!)。



あとは井川遥の怪演、お父さん役の柴田恭兵(最初誰だかわかんなかった)
不良役の新井康文、教師役の岸部一徳なんかも印象深いです。全員笑えるんよねー



残念だったのがエンドロール。ケミストリーの曲はいいんですけど、
ここまで音楽にこだわるこの映画だったら、CREAMとかツェッペリンとか、
69年の音楽をラストにももってくるべきだった。ふと我に返る感じがしました。
最近の日本映画、面白いんだけど、雰囲気に合わない曲でも、流行のミュージシャンを
主題歌に持ってくるのは悪い傾向だと思う。

posted by ざれこ at 11:34| Comment(2) | TrackBack(4) | タイトル別−さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

69の文章を読み、僕も長崎で育った人間なので色々と共感できました。

あの映画を観ると長崎の坂の不便さを思い出します。
そして、長崎弁がこんなに滑稽なのかと愕然としました。

長崎は日本らしくないと書かれていましたが、高校時代から僕はこんなにダサい田舎街はないと思っていました(す?)。
Posted by タロウ at 2006年04月02日 03:13
タロウさん
はじめまして。長崎の方ですか。懐かしいなあ。坂、大変ですよね(笑)でも路面電車が便利だったなあ。好きな街でした、長崎。
大阪の私からみたら、異国っぽい町でしたよ。まあ、長崎市内を離れると、変わらない感じでしたけど。
長崎弁も味があって好きでしたけど、安藤政信が喋ったあのシーンはギャグになっちゃってましたね・・。あんなこてこての人は実際いないのでは?大阪で「ぼちぼちでんな」って言ってる人がほとんどいないのと同様に。(笑)
この映画はじけててステキな映画でしたね。かなり好きです。
Posted by ざれこ at 2006年04月04日 00:12
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アルファロメオFAN
Excerpt: アルファロメオFAN
Weblog: アルファロメオFAN
Tracked: 2006-03-10 23:26

「69 sixty nine」70点。
Excerpt: 69 sixty nine 村上龍原作、宮藤官九郎脚本、妻夫木聡、安藤政信出演。 豪華な面子。 1969年当時の溢れるエネルギーを表現した映画。 あまりその時代のことを知らないけど、高校生の溢れる..
Weblog: mountain77 D.Reverse side
Tracked: 2006-03-13 01:50

ERIC・CLAPTON(エリック・クラプトン)
Excerpt: ギターの神様と言われるエリック・クラプトン。しかし、なぜ彼のギターは、限り無く僕達の心に響くのか。なぜ、ギターの音色に、表情があるのか。それは、彼の人生に秘密があります。
Weblog: ギタリスト.net
Tracked: 2006-04-16 01:16

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Tracked: 2006-04-27 22:14
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