2006年01月26日

キング・コング

キング・コング プレミアム・エディション
キング・コング プレミアム・エディション
  • 価格: ¥ 3,502 (22% OFF)
  • 発売日: 2006/05/25


私は動物ものが苦手で、「南極物語」「ハチ公物語」で確実に号泣していたので、
それを彼氏に伝えると「じゃあ「キングコング」は絶対泣くな」とお墨付きをもらい、
そして実際目がうるうる。うー泣いちゃいましたよ。



何十年も前に作られた映画「キングコング」のリメイク、原典を見た人に聞くと
「ほぼ忠実に再現」されていたらしい。私はもとのを知らないから、全く1から楽しめた。



落ち目だけど、凄い映画を撮りたい情熱だけはある監督カールは、
伝説の島骸骨島で映画を撮影しようと、同じく窮地に立たされた女優のアンとともに
船に乗る。脚本家も一緒に船に乗る羽目になり、その船の船長は動物の生け捕りを
得意としている。そんな一行が本当に骸骨島にたどり着き、そこで原住民の襲撃に遭い
アンはさらわれ、生け贄としてさらされる。アンを奪いにきたのはキングコングだった。

キングコングに出会うまでがまず長い。長いんだけど、そこに至るまでの
人間達ののっぴきならない状況が、アンがリンゴを盗むシーンなんかで
しっかり説明されていて、感情移入して入り込むことが出来た。
どうしようもない現実から逃れるかのように船に乗るアンの、その第一歩を
アップにして撮るやり方なんかでも、こんな風に映像で彼らの心情を表現できるんだ、
と思ったり。冒険アクション映画でおざなりにされがちな人間ドラマを
深く描いていたのが印象的。
だから、脇役の船員が死んでしまうシーンでぐっときたりするんだよな。
なんか、駒の一つにされがちな人間が人間らしくいたのが嬉しい。



役者も味がありましたね。適材適所。ナオミ・ワッツの美しさと名演は
もう言うまでもないんですけど。「マルホランド・ドライブ」見たときから
すごい女優さんやなあと思ってましたけど、今回走り姿が美しかったな(←そこかよ)
ためらいながらもキングコングを理解していくのが表情ですごく伝わりました。
いい演技だったなあ。
あと、監督のジャック・ブラック。今回かなり悪役だと思うんだけど、
なんだろうねえ、悪役に見えないし憎めないんだわ。典型的悪役じゃなくて、
一攫千金を狙い、栄光と挫折を一気に経験した男の諸行無常というか虚しさが
すごく出てたと思う。そういやホリエモンっぽいなあ。見た目も含め。
あと、船長さんがすごいかっこよかったー。ピンチには飛んできてくれる、
あまりにも飛んできてくれるから笑っちゃったけど。
あと主演男優役の人。胡散臭すぎー。でも当時の雰囲気を一番醸し出してたな。
時代を表すのに一役買ってた。



なんかここまで書くと普通の映画みたいだけど、特撮技術はとにかく凄かった。
さすがロード・オブ・ザ・リング!あの3部作よりパワーアップしてましたね。
あんなにいっぱいの恐竜が画面を走りぬけるなんてー。すごいわ。
まあ、たくさんの恐竜がぐちゃぐちゃになるシーンでは「ああ、特撮やな」って
画面もあったけど、全然許容範囲です。
でもあの巨大虫に襲われるシーン、あそこまでいったのかなー
むちゃくちゃ気持ち悪かったんですけど。リアルすぎて。足の多い虫は大嫌いなんで。
凄いなとは思ったけど、つらかったなー



でもその技術のおかげか?ジャングルのシーンがやたらと長くて、
NYに戻ってからのシーンが短かったのはマイナス点かなーとは思いますが。
でもジャングル内での恐竜とキングコングの対決、そしてアンとの交流シーンなど、
見応えはたくさんあったし、アンとキングコングがふれあっていく過程が
きめ細やかに描かれていたので、NYシーンが短くても盛り上がりには影響なかったかな。



NYに戻ってからのキングコングとアンとの交流は短かったけど、コングのアンへの
愛情が伝わってきて、ラストはずっと泣きそうでした。
コングの表情がすばらしい。ロード・オブ・ザ・リングでゴラムをやってた
あのアンディ・サーキスがまたもや特撮メイクでやったらしいのですが、
(ちなみに本人も船員役で出演、というのがまた心憎い)
演技にあれだけの制限があるのに、目の演技だけでコングの心情を演じきった。
すばらしかったです。主演男優賞あげたいくらい。



3時間の長丁場、正直「ロード・オブ・ザ・リング」では長すぎて中だるみ
していた私は同じような状況を心配してたんだけど、飽きることなく手に汗握れました。
わかりやすいストーリーなのが逆によかったんでしょうね。
細部までこまやかに演出できて、濃厚な映画となっていたと思う。



とにかく見に行ってよかった。コング・・・(涙目)



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posted by ざれこ at 15:44| Comment(1) | TrackBack(3) | タイトル別−か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本作ようやく鑑賞。劇場に行かなかったことを本気で後悔しています。
アンとコングのコミュニケーションが秀逸。
あれだけの状況下でヒロインが殆ど怪我しないのはお約束ですが、絶体絶命下でのマイムのシーンが見事でした。

「マルホランド・・・」も未見だったのでナオミ・ワッツは実質初対面でしたが、大絶賛です。37歳でのコングのヒロイン、惹きつけられました。
Posted by kaoru1107 at 2006年09月12日 10:16
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