2005年12月14日

アカルイミライ

アカルイミライ 通常版
アカルイミライ 通常版
  • アーチスト: オダギリジョー
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2003/06/27
  • 売上ランキング: 6,767
  • おすすめ度 3.7


くらげがね。・・・いやはや、くらげが。

くらげの猛毒に私もやられたか、なんか映画観てる間、痛かった。
痛い痛い痛い。

主要人物3人が皆明らかにずれてて、違和感があるようなないような、
その「ずれ」が自分とぴったり重なるようにも、全く理解できないようにも思えて、
それがまた違和感で、もうなんと表現していいかわかんないんだけど、
なんか私はずっとむずむずしていて、そして痛くて痛くて。

なんかそういう不思議な映画で、話は淡々と続くし、
主人公雄二の先輩の守があっさり人殺しちゃって、刑務所でくらげのことばかり気にしてて
そして雄二に「GO」サインを出しちゃったまま死んじゃっても、
それでも話は淡々と続いて、ずっと続いて、永遠にこの淡々は続くんじゃないかと
ぞっとした時にふと映画は終わった。でもこの時間は淡々と、続いてるんだろう。

そういう、一種退屈な映画に分類されそうな映画なのに、
私は何故か画面から目を離すことが出来なかった。
なんだろう、何にひきつけられたかというと、その淡々ぶりと、
皆のずれっぷりと、その痛さに、かなあ。
リアリティがあるとかないとか、身につまされるとかされないとか、
そういう次元でもないんだけど、ただ私の感覚にばんばんしみこむ、感じ。

守のお父さんがいい。っていうか全然ダメ、息子のことも全然わからなくて、
「君の話は信じられないというより、どうやって興味を持っていいかわからないんだ」
なんて平気で言っちゃうくらい、なんかずれてるんだけど、
欠けているなりの包容力で、雄二を包んでくれる。そして二人の奇妙な関係は、
ずっと淡々と続いていくのだった。

そして、くらげ。
画面全体はずっとセピアというよりグレーで、色彩が極端に抑えられる中、
くらげがぼんやりと放つ幻想的な赤い光がひときわ光って、
すごくキレイだった。
くらげが出てくると、私は「くらげ」と思わず呟きながら、
オダギリジョーと一緒にそれをぼうっと眺めてしまっていた。
くらげ・・・・くらげを見ているときだけ、アカルイミライが見える気がした。
なんの象徴なのか、だいたい何かを象徴してるのかさえわからないまま、
私はくらげに救われた、ような気がした。

男3人の存在感とバランスが最高です。
オダギリジョーは今まで観たドラマとかより断然この方がよかった。
そして浅野忠信の存在感、不気味さ。彼が出てきたときはホラーでしたわ。
何考えてんだか全くわからんけど私に直球投げてくるような感じでした。
痛いよ。
posted by ざれこ at 11:14| Comment(0) | TrackBack(1) | タイトル別−あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

アカルイミライ(2002/日)
Excerpt: 監督:黒澤清 出演:オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也  これは今日見た映画ではないけれど、お薦めしちゃったので一応参考までに感想をヒトコト。    ヒリヒリくる映画。肌を一枚剥かれる様な感触がある。..
Weblog: 虫干し映画MEMO
Tracked: 2006-05-26 21:08
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。